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2008'03.01 (Sat)

No.17 「フルスイング」の原作

最近はハズレばかりに当たっていたので、少々読書する気が萎え気味だったのですが、ようやくまともな本に当たりました。

もし私が一人の心を傷心から救ってやることができるなら
私の生きることは無駄ではないだろう
もし私が一人の生命の悩みを慰めることができるなら
あるいは一つの苦痛をさますことができるなら
あるいは一羽の弱っている駒鳥を助けて
その巣の中に再び戻してやることができるなら
私は無駄に生きてはいないだろう

(by エミリー・ディッキンスン)

書名:甲子園への遺言
著者:門田隆将
甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
(2005/06/29)
門田 隆将

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プロ野球界では有名だったという打撃コーチ、高畠導宏さんの生涯を追ったノンフィクション。NHKドラマ「フルスイング」の原作本です。

鳴り物入りで入団したプロの世界をケガで満足な結果が残せないまま退団せざるを得なかった高畠氏。しかし、コーチとしての才能を野村克也氏に見いだされ、若くして打撃コーチとなります。物事に対する旺盛な好奇心と向上心、そして他者を思いやる深い愛情で彼は超一流のコーチとして長きにわたりプロ野球界で活躍します。

その彼が50歳代なかばで一念発起し、通信教育で教職免許を取得し、新前の高校教師として赴任したのが還暦を目前とした年齢でした。彼には「甲子園で優勝する」という夢がありましたが、癌のため志半ばでこの世を去ります。

夢を持つこと。好奇心を持ち続けること。夢を実現するためにたゆまぬ努力をすること。そのためには反復練習もおこたらないこと等々・・・言葉にすれば陳腐にさえ聞こえるこれらのことを自らの身を以て、しかも押し付けることなく教え子達に伝授していきます。その熱く優しい生き方で読者の心を動かしてくれます。

若い人にはもちろん、年齢を重ねて夢を忘れそうになった人たちにも読んでもらいたい良書だと思います。



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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

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